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2024 年を振り返る

2024 年を振り返る

もう 2024 年も残すところ数時間となりました。 今年のこの時期も TL にぞくぞくと今年の振り返りの記事が流れてきているので、我もと急いで山梨のとある山の上で必死にキーボードを叩いている次第であります。

今年もいろいろなことがありました。

環境を一新した

以前はメインの開発マシンとして WSL をメインに使ってきましたがいかんせん飽きたので OS ごと吹き飛ばし、ネイティブの Linux を主に使うようにしました。 とりあえず今のデスクトップ PC は Windows と知人から勧められた EndeavourOS のデュアルブート構成にし、ノート PC に Void Linux を入れて使っています。 Void にした理由ですが、Arch Linux は以前いくらか触ったことがあったり、周囲の人間が無限に使っているので、何か風変わりなディストロにしようと思い、いろいろ調べてみた結果これに行き着いた、という経緯のためです。

Void Linux については個人的にかなり満足しています。楽しいです。 他のディストロの派生ではなく、独立したものであり、ローリングリリースであるという点もポイントが高いです。 systemd ではなく runit なところは最初は慣れない点も多かったですが、シンプルな点がとても気に入っています。

また、せっかくなのであまり使ったことのないタイル型のウィンドウマネージャを使おうと思い Sway を使っています。 制約なくキーバインドをいじれたりする点が便利です。 最近は river とかいうウィンドウマネージャに興味が湧いてきていて近いうちに乗り換えたいなと思っています。

メインのエディタも変えました。 以前は VSCode に Vim 拡張を入れたり入れなかったりして使っていましたが、起動時間が長かったり、ターミナルとそれを行き来するのが若干辛かったので Neovim に完全に移行しました。 Neovim 自体はたまに使ってはいましたが、プラグインを全く整理していなかったので LSP が無かったりしており大変に不便だったため、いっそのこと巨人の肩に乗っかろうということで AstroNvim をベースに設定をしました。 結果としては非常に便利で快適に使えています。あらゆる操作においてマウスに手を伸ばすという運動から解放され、作業効率もかなり向上しました。 大学のレポートなりこの記事も Neovim で書いています。日本語を書くのも慣れてしまえば楽です。

しかし、AstroNvim があまりに巨人すぎるとも感じています。 最低限 Tree-sitter と LSP、telescope さえあれば十分に開発できるため、最低限のコンフィグにしたいという欲が出てきています。

キーボードまわりもいじりました。 JIS 配列をメインに使って US 配列と行ったりきたりしていましたが、とても頭がやられるので US 配列に統一しました。 とは言っても私は US 配列のあの無駄に長いスペースキーがとうも好きではありませんので、JIS 配列のものを無理矢理 US 配列として使っています。 キーボード上の印字とずれるためややこしい問題がありますが、基本キーボードなんて見ずに文字を打っているため、今のところ問題ありません。 なにより変換・無変換キーなどといった余分なキーをマクロキーのように割り当てる使い方ができ、かなり快適です。 特に「変換」で IME をオンに、「無変換」で IME をオフにする、Mac で採用されているあの挙動をしたかったのが大きかったです。

また、US 配列に以降したのに合わせてデスクトップ PC 用にキーボードを自作しました。 ロープロファイルであり、スペースキーが長くなく(3 つに分かれている)、見た目が好みという点で Angel70 を購入、組み立てました。 キーバインドをいろいろといじれるため楽しくなってしまい、ゴリゴリに変えています。 特に自作キーボードについては基盤から作るやつをやってみたいと思っていて、春休みあたりに時間が取れればやろうかなと思っています。

大学

今年は授業を頑張ったり、大学関連のものをいろいろ作ったりしました。

jsys

筑波大学学園祭実行委員会情報メディアシステム局でいろんなことをしました。一年を通してこれが特に印象が強かったです。 主に Web を書いたりしていました。他の仕事や授業の課題に追われたりして十分に時間が割けなかったりしたことがあったのが反省点です。

いろんな人との交流が増えたりしたのもとても良かったです。 昨年と比べて情報系以外の友人が増えて楽しいです。 これからもよろしくおねがいします。

新歓 Web

頑張って作りました。 記事にもしました。詳しくはこちらを参照されたし。

授業

今年はいろいろな授業を取りました。というか取りすぎたような気もします。 私の通っている筑波大学では基本一年間に 45 単位より多く取れませんが、上限解放とかいう儀式をするとそれが解放され 55 単位くらいまで取れます。 私も昨年と同様にこの上限解放という儀式を行いました。

また、今年からレポートはすべて Typst で書くようにしました。コンパイルが爆速で大変快適です。 typst-preview.nvim を使えば Neovim でもリアルタイムにプレビューを確認しながら書けてとても良いです。

2024 年のベスト・授業・オブザイヤーはこんな感じでした。(都合上 2023 年度の秋 C に受講したものも含まれています)

  • ソフトウェアサイエンス特別講義A
    • オムニバス形式で情報科学のいろんな分野の話が聞けます。授業のあとには懇親会があり、情報科学類のお金で飯が食えました。
    • いくつかある課題の中から一つ選ぶ形式ですが、私はインタプリタを自作する課題を選び、miniz という簡易的なスクリプト言語を作成しました。
  • ACPC連携講座: ライブ・コンテンツ論
    • ライブ・エンタテインメントの話が聞けます。特にテクノロジとの関連の話が多く、聞いていて興味深かった内容も多かったです。
    • 毎回の授業にゲスト講師を呼び話を聞くことがメインですが、ゲストが豪華で聞いていて飽きない内容でした。
    • 春 AB 開講ですが、私は春 A の途中からこの授業の存在を知ったため、履修登録が遅れ 1,2 回目の授業に出席できず、課題も提出できなかったというカスをしたため成績は D、運が良ければ C だなと思いながら受講していましたが、何故か B がつきました。なぜ?
  • 論理と形式化
    • かなり入れるか悩みましたが面白かったので入れました。
    • 結局最後まで何を言っているかわかりませんでしたが、期末レポートに無限の時間をかけたら最後の最後で完全に理解することができました。
    • 抽象的で理解するのが難しい授業ではありますが、理解するとかなり面白いです。
  • システムプログラム
  • グラフィックツール基礎演習
    • Adobe をポチポチする授業です。楽しかったです。
    • 年間のライセンスもついてくるのでかなりお得な授業です。
  • 情報デザインI
    • 写真からタイポグラフィ、3DCG までを一通り学びます。先生がかなりタイポグラフィに気持ちのある人で面白いです。
    • スライドを作って発表するのが最終課題です。勢いで乗り切ったら高評価を得られました。
  • メディアアート・フィジカルコンピューティング
    • マイコンを使って作品を作る授業です。
    • マイコンとしては Seeed XIAO RP2040 を使用しました。
    • 授業資料では CircuitPython を使ってプログラムを組むことが想定されていましたが、なんとなく組込み Rust の気持ちだったので全部 Rust でやりました
  • オートマトンと形式言語
    • 正規表現エンジンが作れるようになります。
    • 授業が丁寧な上、とても楽しいです。
    • 期末試験でミスを連続しおそらく散々な成績がつきそうですが、取って良かったなと思っています。

コンテストに出た

昨年に引き続き同じメンバーで ISUCON14 に出ました。 チームメイトに感謝しまくりです。 私は昨年同様 App の改善をメインでやっていました。

結果は全体 29 位、学生 4 位でした。 昨年の順位よりも上げることは叶いませんでした。

延長戦で行った改善が本番中に間に合っていればずっっとスコアは良かったので悔しいです。 次はスキーマをいじりまくるという勇気をつけて挑みたいです。

ICT トラブルシューティングコンテストにも出ました。 一次予選・二次予選を通過し本線に出場することになりました。 こちらもチームメイトに感謝しまくりです。

唯一の後悔はチーム名を謎すぎる文字列にしてしまった点です。

免許

春休みに免許合宿に行きました。無事に普通自動車免許を取得することができました。 運転はだんだんと慣れてきており、今は楽しいと感じるまでにはなりました。

また、第二種電気工事士の試験も受け、こちらも無事免状を取得するに至りました。 これで私も実家のコンセントを増設するなりいろいろと遊べます。嬉しい。

実技試験は知人の工業高校の教員から教えてもらいました。感謝しまくりです。

20 歳

あまり実感は湧きませんが 20 歳になってしまいました。 10 代が終わってしまったという喪失感とお酒やギャンブルなどといった新しいことができる高揚感が同時に感じられ、なんというか複雑な感情です。

お酒を飲んでみましたが、アルコールの味が不可能すぎて全然飲む気にはなれない印象があります。 小生は炭酸すら飲めませんゆえ、殆どの酒が不可能でちょっと残念な気持ちがあります。 ただ、みりんや料理酒が買えるようになったという点では非常に嬉しく、誕生日にウキウキでスーパーに行きました。 これで不自由なく料理ができるようになりました。

作ったもの

今年作ったもので Public なインターネットに放流したものをまとめます。

第50回筑波大学学園祭「雙峰祭」本番 Web トップページ

Astro で作りました。昨年に引き続き Astro にハマっている節があります。

ヘッダーとかのアニメーションとかに特にこだわりました。 軽量ではあるが、表現がリッチなサイトというのが好きだし作りたい Web です。

筑波大学新歓 Web 2024

作っていて楽しかったです。前述した通り詳しくは記事のほうを……

筑波大学芸術祭 Web

同級生の人と作りました。主に CSS 芸をしたり、ヘッダーなどの動きがあるところをメインに作りました。

miniz

ソフトウェアサイエンス特別講義Aの課題で書いた簡易的なスクリプト言語です。 かなりバグが多いですが、言語処理系を学ぶのにとても良かったです。

Zig で書きました。Zig を書いたことのない状態からこれを作りながら Zig を習得していったため、かなり汚いコードです。 ただ、Zig が好きになる大きな要因でした。

habush

Zig で書いている自作シェルです。情報特別演習 I で取り組んでいます。 大きく字句解析・構文解析まわりを作り直している関係でまだ機能はそこまで充実していないです。

最終発表までに気合いで間に合わせるぞ。

tsukubarabara

入学当初から筑波大の ITF. のロゴをバラバラにしたいと思っていたため作りました。 びっくりするくらいくだらない。

その他

インターンをしたりしました。その他には AC 部屋という怪しい部屋に入ったり、その室長になってしまったりしました。

コミケには夏・冬ともに参加し、初めてサークル参加をしました。売り子という形で参加しましたが、来年こそは自分のサークルで出たいところ。

あと最近「あらゆる創作活動に興味!」という感じなので、来年からは何かを作るという活動を増やしていきたいなと感じています。

そういえば、2024 年の目標として「健康に生きる」を挙げていました。 身体的には概ね元気だったのですが、精神面はそうでも無かったです。ちょっと病みがちであったりしたのでなんとかしたいです。 幸い、12 月くらいからは回復してきているのでそのままその波に乗っかって元気に過ごしたいです。

2025 年の目標とか

健康に生きる・強くなる

あと流石にこのサイトを作り直したい。脚注をたくさん入れるやつをやりたいけどなんかバグるし、何より依存関係が古すぎて終わりなので……

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